《紀行文》保戸島 ほとじま 2018・前2018年3月23日-25日日本国内を歩いていると、諸外国の美しい景色になぞらえて『日本の○○○』と呼ぶ場所に出会うときがある。今回訪れた保戸島も「日本のナポリ」とか「日本の香港」と呼ばれているらしい。平地が殆どない小さな島に、明治中期より始まったマグロの遠洋漁業で財を成した島民が、港前の山肌にびっしりとコンクリートのビル集落を造った。その全景が、ナポリだとか香港だとか言われる所以らしいのだが。それはさておき、私は海外へ何か国か行ったことはあるけれど、ここ数年は好んで国内の旅を楽しんでいる。噛めば噛むほど、歩けば歩くほど味が出てくる日本各地の風景。それを、海外の景観と重ねて「似てる」「似てない」などと比較するのは、本来そこにある真の...2018.09.26 15:52保戸島大分県