《紀行文》大入島 おおにゅうじま 2018・後2018年3月26日一週間ぶりに、大入島にやってきた。(前回の記事『《紀行文》大入島 おおにゅうじま 2018・前』)2019.10.16 15:00大入島山口県
《紀行文》牛島 うしま 20182018年10月13日(土)「牛島」と書いて「うしま」と読む。香川県の塩飽諸島には同じ漢字で「うしじま」と呼ぶ島があるが、今回訪れた「うしま」は山口県光市にある島だ。「狭い港町に、渋い鉛色をした瓦屋根が海を背景に重なり合う情景」夏頃にSNSでそんな牛島の情景を見た。これはすぐにでも飛んで行って、その地に自分の身を置いてみたい。山口県の島なら、もれなく魅力的に違いない。過去にも、山口県の島では柱島群島の柱島・端島・黒島や、大津島を訪れていて、同じ瀬戸内海でも広島ー松山以東に比べて秘境感があり、魅力的なエリアであると感じていた。 全体的に本土側の港にアクセスするだけでも苦労するところ。 しまなみ海道や瀬戸大橋など巨大建造物が一切見えない...2019.10.14 15:05牛島山口県
《紀行文》大入島 おおにゅうじま 2018・前2018年4月29日「島旅は、予定通りいかないのが予定通り」なんてよく言うけれど、楽しい旅の準備中に、嵐の港で島に渡れず立ち尽くしている姿はあまり想像したくない。大分への島旅を予定していた3月は、北西だった風が南寄りに吹きだす頃で、晴れれば穏やかで過ごしやすい一方、急速に発達する低気圧――いわゆる『爆弾低気圧』――にバッティングしてしまえば、大荒れで島旅どころではなくなる。この時期に島へ行くなら、その可能性を念頭に置いて計画を練る必要がある。そもそも島旅は欠航と背中合わせで、5:5の確率で欠航すると思っておいた方がいい。例え渡れたとしても帰ってくる船が欠航してしまう可能性も含まれるので、この時期に限ってはあながち間違いではない数字だ...2019.10.03 14:35大入島大分県
《紀行文》佐合島 さごうじま 20182018年10月17日「こんなところに佐合島がある。よし、行ってみようかな」訪島する理由なんて色々。鮮やかな情景写真に誘われることもあれば、白地図一枚に無性に探究心を燃やすこともある。佐合島の場合は、祝島と牛島行きを検索している最中に、たまたま2島の近くに佐合島(と馬島)があることに気付いたので、「どうせ行くならまとめて」と、当然のように旅程に組み込んだに過ぎない。これはもう、ほとんど義務感のような感覚で。インターネットで検索しても、佐合島に関してはほとんどHITすることはなく、謎に包まれているところが唯一の――と言ったら失礼だが、この時の正直な気持ち――魅力だった。「もし行くなら、同じ航路上にある馬島と併せて訪れよう、いつか、いつ...2019.04.27 03:13佐合島山口県
《紀行文》保戸島 ほとじま 2018・前2018年3月23日-25日日本国内を歩いていると、諸外国の美しい景色になぞらえて『日本の○○○』と呼ぶ場所に出会うときがある。今回訪れた保戸島も「日本のナポリ」とか「日本の香港」と呼ばれているらしい。平地が殆どない小さな島に、明治中期より始まったマグロの遠洋漁業で財を成した島民が、港前の山肌にびっしりとコンクリートのビル集落を造った。その全景が、ナポリだとか香港だとか言われる所以らしいのだが。それはさておき、私は海外へ何か国か行ったことはあるけれど、ここ数年は好んで国内の旅を楽しんでいる。噛めば噛むほど、歩けば歩くほど味が出てくる日本各地の風景。それを、海外の景観と重ねて「似てる」「似てない」などと比較するのは、本来そこにある真の...2018.09.26 15:52保戸島大分県
《紀行文》無垢島 むくじま 20182018年3月25日(日)とにかく名前からくるイメージが良い。どれほど無垢な姿をしている島なのだろうと、訪れる前からイメージが膨らむ。無垢島へ向かう航路は、1週間のうち、2便の運航がある日は「火・木・日」のみで、それ以外は1便や運休日になる。島へ渡ったきり、帰って来られなくなる1便の日が週の半分というのが、無垢島アクセスの難しさだった。無垢島の民宿も近年無くなってしまったので、何としても日帰りをする必要がある。(1軒あった民宿は、常連だった客のみ受け入れているそう/釣り客情報)今回は、日帰りできる日曜日を選んだ。朝8:30に本土の津久見港を出港する船に乗り、15:00に島を出るというスケジュールだ。火曜日と木曜日は、船が微妙に津久見...2018.09.24 15:00無垢島大分県